ジャニーズ事務所解体に伴い、会社は補償専門の「株式会社SMILE-UP.」と従来のマネジメント業やエージェント業を行う「株式会社STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」に名目上分かれました。
タレントたちをマネジメントし、ファンクラブ運営やコンテンツ制作などいわゆる旧ジャニーズ事務所の業務は全てSTARTO ENTERTAINMENT社(以下、STARTO社)が請け負うことに。
本格的な稼働については、2024年4月頃を目指したいとのこと。
ファンクラブ向けサイトでは、井ノ原快彦さんが福田新社長をカメラの前に呼び込んで紹介、福田新社長が今後について語る動画が一斉配信されました。
社長や副社長の入れ替わりが多い旧ジャニーズ事務所ですが、今回の人事は大改革と言えるでしょう。
今回の記事では、そんな歴代ジャニーズ事務所の役員をまとめていきます!
目次
ジャニーズ事務所(スマイルアップ)の組織図!
こちらはSMILE-UP.の組織図です。
今後、これまでのジャニーズ事務所が行なっていた芸能関係の業務(マネジメント等)はSTARTO社に移管されていきます。
この組織図も、ほぼそのままの形でSTARTO社の組織図となるでしょう。
ジャニーズ事務所(スマイルアップ)の役員一覧!
【現在】スマイルアップの役員一覧!
株式会社SMILE-UP.(英語表記:SMILE-UP.Inc.)
所在地:東京都港区赤坂9丁目6番35号
設立年月日:1975年1月23日
代表取締役社長:東山 紀之(少年隊)
代表取締役:藤島ジュリー景子
現在、取締役一覧としてwebサイトに名を連ねているのは2名。
社長を退任した藤島ジュリー景子氏(故・ジャニー喜多川
氏の姪で故・メリー喜多川氏の実娘)は「補償に専念する」という立場で役員に留任。
12月7日までは代表取締役副社長として井ノ原 快彦さん(元V6, 20th century)の名前も記載されていましたが、翌8日に退任したため、現在では名前が消えています。
また、SMILE-UP社には13の関連企業が存在。
- (株)エム・シィオー
- (株)グルーヴ・ミュージックカンパニー
→旧(株)ジャニーズ・ミュージックカンパニー - (株)NEXTPART
→旧(株)ジェイステーション - (株)ジェイ・ストーム
→2024年に「Storm Labels」に改称予定 - (株)Annex
→旧(株)ジャニーズアイランド) - (株)つづきスタジオ
- (株)東京・新・グローブ座
- (株)TOKIO
- (株)ブライト・ノート・ミュージック
→旧(株)ジャニーズ出版 - (株)Merch Company
→旧(株)ジェイベース - (株)MENT RECORDING
- (株)ヤング・コミュニケーション
- ユニゾン(株)
井ノ原快彦さんは、ジュニアを管轄するAneex(旧ジャニーズアイランド)の2代目代表取締役社長も兼任。
その他の関連企業の内訳は、レコード会社、出版会社、イベント会社、キャスティング会社、オフィシャルショップ(通称:ジャニショ)の運営会社などです。
「ジャニーズ」「J」「ジェイ」といった、旧事務所を想起させるワードは、関連会社からも軒並み姿を消すことになりました。
【変更前】ジャニーズ事務所の役員一覧!
それでは、変更前の役員たちの変遷みていきましょう。
多くのジャニーズファンにとっては、まだこちらの方が馴染みがあるかもしれません。
ジャニー喜多川氏の存命時(1975-2019)
- 代表取締役社長:ジャニー喜多川
- 代表取締役副社長:メリー喜多川
- 代表取締役社長:藤島ジュリー景子
その他、歴代取締役
・近藤真彦(2021年4月30日退所)
・東山紀之
・伊豆喜久江
・矢崎政実(KinKi Kidsマネージャ兼任)
・中辻正(〜1977年)
・白波瀬傑(〜2023年10月15日)
・飯島三智(SMAPチームマネージャ兼任→2016年退所)
となっています。
役員は、それぞれグループのマネージャー、制作や広報の部長なども兼務。
現場にも深く関わっている人が多数でした。
白波瀬傑(しらはせ・すぐる)さんは2023年9月5日付で旧ジャニーズ事務所副社長を引責辞任、10月15日には嘱託職員としても契約も終了。
その後は、補償関連に必要な事務所の在籍確認業務などで、協力を仰ぐとのこと。
また、「I女史」とも呼ばれている飯島三智さんは、旧ジャニーズ事務所の関連映画会社「ジェイ・ドリーム」の取締役も務めていました。
現在は株式会社CULENを立ち上げ、新しい地図(旧SMAP)の稲垣吾郎さん・草なぎ剛さん・香取慎吾さんのマネジメントをしています。
次は、騒動前後の役員の変遷。
ジャニーズ事務所の騒動前(2019-2023)
副社長がめまぐるしく変わっていますが、騒動前の社長は一貫して藤島ジュリー景子さんでした。
- 代表取締役社長:藤島ジュリー景子
- 代表取締役副社長:メリー喜多川(〜2019)、白波瀬傑(〜2019)、滝沢秀明(〜2022)
以前は、公式側から画像や映像をネットに流すことがなかったジャニーズ事務所ですが、この頃から改革が始まりました。
YouTubeやSNSが徐々に解禁するなど、時代に合ったコンテンツ提供を開始。
タレント達も会員制有料ブログで、ここ数年は「やりたいことをやらせてもらえる」「ヒアリングがあり、やりたいこと・やりたくないことを聞いてもらえる」環境にあったと語っています。
ジャニーズ事務所の騒動後
次に、事務所が大きく変わることとなった性加害問題の騒動後を見てみましょう。
- 代表取締役社長:東山 紀之(少年隊)
- 代表取締役副社長:白波瀬傑 →2023年9月5日退任
- 代表取締役副社長:井ノ原 快彦(20th century、元V6)→2023年12月8日退任
- 代表取締役:藤島ジュリー景子
現在、SMILE-UP社には副社長が置かれていないようです。
被害を名乗り出た方々への補償がされ始めているとの報道もあり、新たに副社長などのポストを増やす予定はないのかもしれません。
STARTO ENTERTAINMENT社
そして、2023年12月8日から始動(設立は同年10月17日)した、STARTO ENTERTAINMENT社。
旧ジャニーズ事務所を引き継いでいくことになるSTARTO社の役員は、以下の通り。
- 代表取締役 CEO:福田淳
- 取締役 COO:井ノ原快彦
- 取締役 CFO:辰喜一宏
- 取締役 CCO:和田美香
- 社外取締役:佃慎一郎
SMILE-UP.副社長を退任した井ノ原快彦さんは、現在
- タレントとして20th Century(トニセン)
- 株式会社Annex(旧ジャニーズアイランド)代表取締役社長
- STARTO社のCOO(最高執行責任者)
と、3役を務めていることになります。
役員が目まぐるしく変わってきた旧ジャニーズ事務所ですが、しばらくは現行の体制が続くれしょう。
まとめ
内部監査室や内部通報制度の確立など、コンプライアンス強化を掲げるSTARTO社。
生涯現役を誓っていた少年隊・東山紀之さんも、2023年いっぱいで引退し、補償救済業務に回ることとなりました。
年末は大阪・東京のホテルでディナーショーを行なった東山さん。
12月29日放送のテレビ朝日系主演SPドラマ「必殺仕事人」で、芸能活動見納めとなります。
SMILE-UP.としての補償が終われば、また表舞台に戻ってきてほしいと願うファンも多いでしょう。
今後、SMILE-UP.の役員人事が大きく変わることは考えづらいですが、STARTO社は新たな人材をどんどん投入する可能性大。
補償救済がしっかりと終わり、タレントもファンも安心できる環境が整う日が待たれますね。