【もうダメ?】ジャニーズ事務所は崩壊間近でやばい?原因はSMAP解散とBBC報道!

芸能界を席巻し、テレビで所属タレントを見ない日が1日もないと言われている大手芸能プロダクションのジャニーズ事務所

現在、イギリス公共放送BBCで放送された性加害の問題が大きく世間を騒がせ、事務所が大きく揺れています。

人気タレントの退所にも歯止めが効かず「ジャニーズ帝国は崩壊するのか」「もうジャニーズは終わりなのか」と存続を心配するファンたちも多数。

今回は

  • ジャニーズ事務所は崩壊間近でやばい?原因はSMAP解散とBBC報道!
  • ジャニーズ事務所は今後どうなる?

というテーマを掲げ、これまでの騒動を時系列で振り返りながら、事務所の今後について考えていきます。

性被害については非常にセンシティブな問題です。

SNSなどでは所属タレントの実名を第三者が出している投稿もありますが、憶測やデマを防ぐためにも、自ら告発やコメントをした人以外の実名はこちらの記事内では控えています

ジャニーズ事務所は崩壊間近でやばい?原因はSMAP解散とBBC報道!

「スマスマ」最終回、力強く手を握っていた中居正広さんの指が真っ赤になっていると話題に。

「スマスマ」最終回、力強く手を握っていた中居正広さんの指が真っ赤になっていると話題に。

ジャニーズ事務所が崩壊するのでは?と言われている背景には、①SMAPの解散 ②BBC報道 の2つが大きく関わっていると考えられます。

近年の所属タレント大量流出による内部からの崩壊と、BBC報道をきっかけとした外部的要因について詳細に紹介していきます。

 

ジャニーズ事務所の崩壊原因①SMAP解散

「ジャニーズ事務所を退所すると、もうテレビには出られない」と以前は言われていました。

2016年12月31日のSMAP解散後、稲垣吾郎さん・草彅剛さん・香取慎吾さんが結成した『新しい地図』

3人はしばらくの間、地上波から姿を消していましたが、この3人がテレビから干されていたことに対して、公正取引委員会がジャニーズ事務所に注意処分を下していたと2019年7月にスクープされました。

現在、新しい地図の3人はNHK Eテレでのレギュラー番組、バラエティやトーク番組、ナレーター、CM、俳優業、香取さんはアート古典の全国巡回やソロアルバム発売など、グループでも個人でも大活躍しています。

ジャニーズを電撃退所したタレントがここまで活躍するのは、以前では考えられなかったこと。

公取の処分により、ジャニーズを退所したタレントたちも多少メディア露出ができるようになってきているようです。

香取さんの他にも、2020年10月31日に退所した元NEWSの山下智久さん(山P)は2023年現在、数社のテレビCMに出演し、8月からは全国アリーナツアー『TOMOHISA YAMASHITA ARENA TOUR 2023 -Sweet Vision-』の開催も決定。

ジャニーズ事務所を退所しても芸能界で活動することができるという風潮に変わりつつあります。

公取の処分が下された2019年以後、ジャニーズ事務所を退所するタレントが増加する契機になったと考えらるでしょう。

以下は、2016年末にSMAPが解散して以降、ジャニーズ事務所を退所したタレント一覧です。

SMAP解散(2016.12.31)以降にジャニーズ事務所を退所したタレント一覧

所属グループ名前退所日
近藤真彦2021年4月30日
SMAP稲垣吾郎2017年9月8日
SMAP草彅剛2017年9月8日
SMAP香取慎吾2017年9月8日
SMAP中居正広2020年3月31日
TOKIO山口達也2018年5月6日
TOKIO長瀬智也2021年3月31日
V6森田剛2021年11月1日
V6 三宅健 2023年5月2日
タッキー&翼 今井翼 2018年9月
タッキー&翼 滝沢秀明 2018年12月31日
NEWS錦戸亮2019年9月30日
 NEWS 山下智久 2020年10月31日
NEWS手越祐也2020年6月19日
関ジャニ∞渋谷すばる2018年12月31日
関ジャニ∞錦戸亮2019年9月30日
KAT-TUN田口淳之介2016年3月31日
SexyZoneマリウス葉2022年12月31日
King&Prince岩橋玄樹2021年3月29日
King&Prince平野紫耀2023年5月22日
King&Prince神宮寺勇太2023年5月22日

以上はCDデビュー済のジャニーズタレントたちの退所状況です。

まだデビューに至っていないジャニーズJr.ながら、ドラマ等で活躍する人気メンバーを擁する7人組グループIMPACTors(インパクターズ)も、2023年5月25日付でグループ全員が退所

他にも、Kis-My-Ft2の北山宏光さんが退所の意向を示していると2023年4月26日に報道されました。

5月22日にKing&Princeから岸優太さん・平野紫耀さん・神宮寺勇太さんが脱退し、岸さんも主演映画『Gメン』が8月25日に公開となりますが、映画のプロモーション活動が終わってからの9月30日に退所します。

Katsumi
コロナで映画の撮影・公開が延期となっていなければ5月22日退所だったのかな?

現在、SNSやYouTubeのおかげで、ジャニーズを退所したいわゆる「辞めジャニ」の面々もソロ活動がしやすくなっています。

国民的グループだったSMAPの解散が、結果的にはジャニーズを辞めても芸能界で干されづらくなる現在の道すじを作り上げたことになりました。

 

ジャニーズ事務所の崩壊原因②BBC報道

アーティスト活動を行っている、元ジャニーズJr.のカウアン岡本氏

アーティスト活動を行っている、元ジャニーズJr.のカウアン岡本氏

2023年5月現在、BBCの報道がジャニーズ事務所を大きく揺るがしています。

これまでも故ジャニー喜多川さんの性加害については

  • 豊川誕『ひとりぼっちの旅立ち』
  • 北公次『光GENJIへ―元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』
  • 平本純也『ジャニーズのすべて―少年愛の館』
  • 木山将吾『SMAPへ – そして、すべてのジャニーズタレントへ』

といった暴露本の中で、元所属タレントたちが触れていました。

同様の内容は1999年に『週刊文春』が報じ、ジャニーズ事務所との裁判沙汰となっています。

2003年には性加害があったとする高裁判決が出され、ジャニーズ側が上告しますが、裁判所はこれを棄却。

性加害が事実であったと認定された形になりましたが、今回のように大きな社会問題となることはありませんでした。

BBC報道関連の動きを時系列で追ってみましょう。

2022年11月13日ガーシーコラボ動画配信、ツイッター更新
2023年2月頃イギリス公共放送BBCがカウアンさんに取材
2023年3月7日BBCが英国内でドキュメント番組『Predator:The Secret Scandal』を放送
2023年3月18-19日BBCワールドニュースでJ-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』が日本国内放送
2023年4月5日実名顔出しで取材を受けた週刊文春発売
2023年4月12日
  • カウアンさん日本外国特派員協会で記者会見
  • ジャニーズ事務所がコメント発表
2023年5月14日『故ジャニー喜多川による性加害問題について当社の見解と対応』と題し、公式HPで動画を配信
2023年5月19日近藤真彦さんが事務所に対して批判コメント
2023年5月21日『サンデーLIVE!!』で東山紀之さんが所属タレントとして初めてコメント
2023年5月25日男闘呼組・高橋和也さんが元所属タレントとしてコメント
2023年5月26日
  • 橋田康さん(元ジャニーズJr.)日本外国特派員協会で記者会見、相談窓口開設を告知、法整備の訴え
  • ジャニーズ事務所が性加害問題の「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役の選出」を発表
2023年5月28日『シューイチ』でKAT-TUN・中丸雄一さんがコメント
2023年5月31日ジャニーズ事務所の「心のケア相談窓口」開設日

以下、詳細にご紹介していきます。

カウアン・オカモトさんの個人SNSでの発信

事態が大きく動いたのは、カウアン・オカモトさんの告発に端を発したBBCの報道。

2016年8月にジャニーズ事務所を退所したカウアン・オカモト(所属時の名義:岡本カウアン)さん。

2022年11月4日には、King&Princeから岸優太さん・平野紫耀さん・神宮寺勇太さんが脱退するという衝撃的なニュースに合わせて「俺と組む?」とツイートし、大炎上しています。

カウアンさんがジャニーズに在籍していたことを知らない人たちにも、その存在が大きく知られることとなりました。

自身への注目が一気に集まる中、11月13日にはガーシーさんが主宰する有料オンラインサロンGASYLE(ガシる)に出演。

突然のコラボ配信でしたが、ジャニーさんからの性被害を告白したことでSNSでは広く話題になりました。

このコラボ動画で、他のジャニーズタレントたちの名前を複数出したことで「二次被害だ」「事務所の在籍期間が被っていないタレントのことが何故わかるのか」と、カウアンさんのアカウントは再び大炎上。

大きな話題となり、ネット上では様々な意見が飛び交いましたが、国内メディアでは取り上げられないままでした。

 

BBCがカウアンさんに取材、放送

国内メディアが見て見ぬふりをする中、BBCがカウアンさんに接触。

そして、2023年3月7日。

カウアンさんの告白がBBCで放映され、日本国内向けの公式SNSでもその様子が一部配信されました。

日本では「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」とのタイトルで、BBCワールドニュースで3月18日と19日に放送されました。※この放送は大反響となり、現在はBBC側が再配信に向けて準備中。

 

顔出し実名報道と外国特派員協会での会見

外国特派員協会で性被害について記者会見をするカウアン・アカモトさん

外国特派員協会で性被害について記者会見をするカウアン・アカモトさん

この放送をきっかけに取材を受けたカウアンさんは、4月5日発売の『週刊文春』に顔出し実名でインタビューに登場。

翌週となる4月12日には、カウアンさんが日本外国特派員協会で記者会見を行いました。

「日本のメディアではおそらくこのことは報じないだろう、外国のメディアならば取り上げてくれるのではと言われ、この記者会見を受けることにしました」

「個人的にはジャニーさんには感謝の気持ちを持っています。ジャニーさんのおかげで人生が変わったし、いまミュージシャンとして活動している僕のエンターテイメントの世界は、ジャニーさんが育ててくれたと思っているからです。いっぽうでジャニーさんが当時15歳の僕や、そのほかのジュニアに対して性的行為を行ったことは悪いことだとも思っています」

出典:文春オンライン

感謝をしている、としながらも性加害については糾弾。

これまで、ジャニーズのマイナスな情報に冠しては日本国内ではほとんど扱われてきませんでした。

ところが、カウアンさんの記者会見を機に国内メディアもNHKや各キー局がニュースとして番組内で報じ始めました。

 

ジャニーズ事務所のコメント

これを受け、共同通信の取材に対し、同4月12日にジャニーズ事務所は以下のようなコメントを出しています。

弊社としましては、2019年の前代表の死去に伴う経営陣の変更を踏まえ、時代や新しい環境に即した、社会から信頼いただける透明性の高い組織体制および制度整備を重要課題と位置づけてまいりました。

本年1月に発表させていただいておりますが、経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス順守の徹底、偏りのない中立的な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等への取り組みを、引き続き全社一丸となって進めてまいる所存です。

引用:一般社団法人共同通信社

そして、5月14日21時、ジャニーズ事務所は『故ジャニー喜多川による性加害問題について当社の見解と対応』と題し、公式HPで動画を配信。

藤島ジュリー景子社長は

「創業者ジャニー喜多川の性加害問題について、世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます。何よりまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます」

問題がなかったとは一切思っておりません。会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております」

「当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について『事実』と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではなく、さらには憶測による誹謗中傷等の二次被害についても慎重に配慮しなければならないことから、この点につきましてはどうかご理解いただきたく存じます」

「目の前に被害にあったと言われる方々がいらっしゃることを、私たちは大変重く、重く受け止めております

出典:ジャニーズ事務所

と説明し、謝罪。

ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による、所属タレントたちへの性加害について公式に発表するのはこれが初めてとなりました。

「(性加害を)知りませんでした」と動画内で語った藤島社長の説明に対しては、2年前にジャニーズ事務所を電撃退所した近藤真彦さんが5月19日に

「うそはダメだなって。こうなったら正直に全てをしっかり話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思うんで。知ってた、知らないじゃなくて、知ってるでしょ

引用:Yahoo!ニュース

と批判を寄せるなど、事務所の発表には様々な声が寄せられています。

 

所属タレントたちのコメント

『サンデーLIVE!!』でジャニーズ事務所最年長タレントとしてコメントする東山紀之さん

『サンデーLIVE!!』で性加害報道についてコメントする東山紀之さん

5月21日、事務所の最年長タレント東山紀之さんは、自身がMCを務める情報番組『サンデーLIVE!!』(テレ朝系)で、初めて一連の報道に対してコメントしました。

「この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します。未成年に与えた心の傷、人生の影響は計り知れません

出典:『サンデーLIVE!!』2023年5月21日放送回

「サンデーLIVE!!」より先に放送された各情報番組で、MCやキャスターを務めながらもこの件についてコメントしなかったことでネット上で批判に晒されていた後輩タレントたちを庇いながら、被害にあった人たちについても触れました。

また、5月28日、情報番組『シューイチ』(日テレ系)にレギュラー出演したKAT-TUNの中丸雄一さんは、ジャニーズ事務所が対策を講じ始めたことについて「これによって全てが補完されるワケではないだろうなと思いつつも、前進の1歩かなと感じています」と期待を寄せる発言。

現役の所属アイドルとして難しい立場ながら多角的な視点でコメントした『シューイチ』中丸雄一さん(KAT-TUN)

現役の所属アイドルとして難しい立場ながら多角的な視点でコメントした『シューイチ』中丸雄一さん(KAT-TUN)

続けて

「僕の入った頃というのはジャニーさんとメリーさん、この両輪で動いてた。企業として考えると思い描いてたものを形にするのにものすごいスピードが出る。いいこともあるけど方向性を間違えてしまうと、すぐに失敗してしまうということがあると思う。そういう体制でしたけど4年ぐらい前ですかね。そういう決定権が分散されてきて今の現代に合った、会社の規模相応の中身にしていこうという動きがあるのを、いちタレントとして感じてますね」

出典:『シューイチ』2023年5月28日放送回

と、変わりつつある体制についても触れました。

ジャニーズ事務所が、これまで大災害やコロナ禍には募金活動や慈善活動や啓蒙活動を長期的に行なってきたことにも触れ、社会に貢献する気持ちが強いことは誇りに思うとコメント。

コメンテーターもその点に関して、同意をしている様子が見受けられました。

中丸さんはコメントをする中で、丁寧に言葉を選びながらも「(性加害を行った先代が亡くなっているので)再発防止も何もない」とし、再発に重点を置く意味については疑問をぶつけるような物言いも。

ファンたちは、二次被害や現所属アイドルの心情を慮った中丸さんに対し

と、理解を示しました。

一方で「チャリティをすれば性加害がチャラになるわけではない」と、依然として批判的な厳しい声もネット上では散見されます。

MCの中山秀征さん「出来ればジャニーさんの生前に対策ができていれば」とコメントし、今後の対応に期待しながらも、対策がここまで遅れたことを危惧する様子を見せました。

 

元所属タレントのコメント

男闘呼組は4人ともジャニーズ事務所所属ではないながらも、当時のグループ名で期間限定の活動再開中

男闘呼組は4人ともジャニーズ事務所所属ではないながらも、当時のグループ名で期間限定の活動再開中

5月25日、限定復活した元ジャニーズ事務所所属の4人組ロックバンド・男闘呼組(おとこぐみ)が全国ツアー『男闘呼組 2023 THE LAST LIVE』と銘打ち、名古屋で公演を行いました。

アンコールで新バンド『Rockon Social Club』として再びステージに登場し、メンバーの高橋和也さんがジャニーズ事務所を取り巻く報道について触れる一幕が。

「いま、ジャニーズ事務所がたいへんなことになっているが、俺たちは昔、ジャニーズだったことに誇りを持っている。俺たちの名前『男闘呼組』をくれたのもジャニーズ。いろいろなことを言う人たちがいるけど、それで傷ついている人間もいる。俺たちはこれからもジャニーズを応援するし、みんなにも応援してほしい」

引用:ORICON NEWS

事務所を批判する声が多い中、現在所属しているタレントたちに対する二次被害を心配して心を寄せる発言をしました。

 

法改正実現に向けた署名活動開始

1998年から7年間ジャニーズ事務所に所属していた橋田康さん

1998年から7年間ジャニーズ事務所に所属していた橋田康さん

5月26日、元ジャニーズJr.の橋田康さんが都内で記者会見を行い

  • 児童虐待防止法の改正を求める署名活動の開始(カウアンさんたちと共同)
  • 同様の被害を受けた人に向けた連絡窓口の設置

を発表。

会見で公開された、ジャニーズ事務所で性被害を受けた人へ向けた連絡相談窓口の連絡先

会見で公開された、性被害を受けた人へ向けた連絡相談窓口の連絡先

また、会見の中で橋田さんは

「ジャニーズ事務所には実際にあったことを事実と認め、被害者たちへの謝罪と対応を求めたい。そして一刻も早くクリーンなジャニーズ事務所として生まれ変わってほしい」

出典:TBS NEWS DIG

と述べ、ジャニーズ事務所側にも対応を求めました。

 

事務所が対策を発表

橋田さんの会見からほどなくして、ジャニーズ事務所は「今回の問題については、性被害の声を上げたかどうかに関わらず、所属経験のあるすべてのタレントへの心のケアが最重要と考えている」とコメント。

これまで在籍してきた人たちを対象とし、外部機関による「心のケア相談窓口」を5月31日に設置すると発表。

また、今後に向けて「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役」が3人就任したことも併せて発表しました。

ジャニーズ事務所は今後どうなる?

芸能界で強大な力を持っていたジャニーズ事務所の今後は…?

芸能界で強大な力を持っていたジャニーズ事務所の今後は…?

1975年1月23日、ジャニー喜多川(本名 喜多川擴)さんによって設立された株式会社ジャニーズ事務所。

50年近くにわたる歴史の中で、芸能界で確固たる地位を築いてきましたが、現在はその立場が大きく揺らぎ始めています。

これまでとは違う種類の注目が、ジャニーズファン以外からも集まっており、事務所の対応が後手に回っていることに対してさらに非難が浴びさせられている状態。

今後、事務所にはどのような逆風が待ち受けているのでしょうか?

 

ジャニーズ事務所に今後起こりうる逆風

①不買運動の拡大

まずはジャニーズ事務所のスポンサー企業に対する不買運動。

実際にスポンサー企業に対し、「ジャニーズ事務所の対応について企業としてどう思うのか」と見解を求める問い合わせをする人たちも続出しています。

現在は多くの企業が「様子見」状態ですが、「今後の誠意ある対応に期待して見守っていく」としている企業もいるようです。

SNSではジャニーズ事務所とそれを支える企業に対してもっと危機感や問題意識を持ってもらいたいと、ハッシュタグ「#ジャニーズスポンサー不買宣言」をつけて投稿する人も多く見受けられます。

これに対抗し「タレントは悪くない。タレントの仕事を奪うな」と「#ジャニーズスポンサー購買宣言」のハッシュタグで対抗するファンも現れ、現在SNSは大荒れ。

SNSが発達した今、今後も一般消費者の不買運動は拡大していくと思われます。

スポンサー企業への影響が今後も大きくなれば、ジャニーズ事務所も今まで以上の対応が求められることになるでしょう。

 

②冠番組の打ち切り

今年の24時間テレビのメインパーソナリティは『なにわ男子』

今年の24時間テレビのメインパーソナリティは『なにわ男子』

ジャニーズ事務所の所属タレントは、グループ・個人を問わず、冠番組を多数持っています。

今回の騒動を受け、即座に冠番組が打ち切りになることは考えづらいでしょう。

とはいえ、先程の不買運動のように、「ジャニーズ関連番組の視聴をやめよう」という動きが一般視聴者の間で巻き起これば、テレビ局も動かざるをえなくなるはず。

この動きの大きさによっては、秋の番組改編期に思い切って一斉打ち切りになる可能性は否定できません。

スポンサーが様子見しているため、テレビ局側も既存の番組はしばらく様子見で継続させると思われますが、新しく冠番組を立ち上げることに対しては特に慎重になるでしょう。

ジャニーズといえば、日テレ系『24時間テレビ』のメインパーソナリティを長年務めていますが、チャリティを掲げている番組が性被害の問題に揺れるジャニーズ事務所とどう向き合っていくのかも注目です。

冠番組が減り、タレントの人気や知名度が下がれば、ジャニーズ事務所が弱体化することは避けられないでしょう。

 

③スポンサー契約の終了

ムヒCMに出演していた元キンプリ平野紫耀

ムヒCMに出演していた元キンプリ平野紫耀

かゆみ・虫さされ薬『ムヒ』シリーズの製造販売会社(池田模範堂)は、10年以上CMにジャニーズタレントを起用してきました。

2010年から2021年までは嵐の相葉雅紀さん、その後は元King & Princeの平野紫耀さんが引き継いでおり、夏場は多数のプロモーション活動を展開。

5月22日に平野さんが電撃退所した後も、ジャニーズ事務所から起用されると考えられていました。

ところが、蓋を開けると大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や橋本環奈さんとの交際で好感度が急上昇している俳優の中川大志さんが新キャラクターに就任。

長年の取引がある中での変更は、今回の報道を受けてのものでしょう。

企業としてのリスクマネジメントやコンプライアンスの一環だと考えられますが、この対応に消費者が好反応を観ことで、他の企業が追随する可能性は大いにありそうです。

 

④所属タレントのさらなる退所

2023年5月は、元V6の三宅健さん、King & Princeの平野紫耀さん・神宮寺勇太さん、IMPACTorsの7人全員が退所しています。

1995年に結成されて円満にグループが解散となったV6とは対照的に、結成5周年を待たずして分裂したキンプリや、全員が退所というIMPACTorsはジャニーズファンに衝撃を与えました。

IMPACTorsに関しては、滝沢秀明さんが見出したグループであることから結びつきは非常に強く、滝沢さんがジャニーズ事務所を辞めてから設立した『株式会社TOBE(読み方:トゥービー)が受け皿になるのでは?とも言われています。

現役アイドル時代から、自身の活動と並行しながらジャニーズJr.をまとめ上げてきた滝沢さん。

滝沢さんの求心力やカリスマ性に惹かれて『TOBE』の門を叩くジャニーズ事務所の所属タレントは、辞めジャニを含めて少なくないのではないでしょうか。

一方、2010年にKAT-TUNを脱退・退所し、自身の活動が軌道に乗っている赤西仁さんは、滝沢さんの自身のツイッターで

『TOBE』への合流を否定、ジュニア時代から絶大な人気を誇った赤西さんの合流が叶うことはなさそうです。

Katsumi
香水が爆発的に売れてるよね。辞めジャニ同士で仲良くしつつ、それぞれの道を歩んでくれればそれでいいかな

ですが、ジャニーズ事務所のイメージが悪化している中、新天地を求めるタレントが増え、さらなる退所ムーブにつながる一因になる可能性は否定できません。

では、このような逆風の中、ジャニーズ事務所はすでに発表した対策以外にどのような対応が考えられるでしょうか。

 

ジャニーズ事務所の考えられる対応

①藤島ジュリー景子社長の退任(創業家の排除)

メディアに出ることのない喜多川一族の貴重な顔出し(写真は藤島ジュリー景子社長)

メディアに出ることのない喜多川一族の貴重な顔出し(写真は藤島ジュリー景子社長)

ジャニーズ事務所は公式HP内で、コンプライアンス強化や再発防止対策に力を入れると明言。

しかし、動画内で語っていたように、長年ジャニーズはジャニー喜多川社長・と姉のメリー喜多川(本名:藤島メリー泰子)副社長の2人だけが実権を握っていました。

現社長の藤島ジュリー景子社長は2年前に亡くなったメリー喜多川さんの娘、つまりジャニー喜多川さんの姪。

ジャニーズ事務所は、創業から今日までずっと喜多川一族が支配する同族経営でした。

今後も身内だけがトップに君臨し続けるのでは、対外的にも新しく生まれ変わったアピールは難しいでしょう。

思い切って藤島ジュリー景子社長が退任し、創業一家が実質的な経営から手を引くことはジャニーズ事務所にとって好材料となるはず。

ただ、ジャニーズ事務所副社長を務める白波瀬傑(しらはせすぐる)さんが辞任するとの噂があります。

白波瀬傑さんは2019年9月に、滝沢秀明さんと共に副社長に就任。

長らくジャニーズ事務所で広報やマネジメントを担当してきた人物として、知られています。

白波瀬さんが引責辞任することでこの問題を幕引きとし、喜多川一族(創業家)の立場を守るつもりかもしれません。

先日就任したばかりの社外取締役3人が、トップに対してどのような助言をするか注目です。

 

②ジャニーズ事務所の名称変更

先程も紹介した『サンデーLIVE!!』5月21日放送の中で、東山紀之さんは事務所の名所変更についても言及。

今回、事務所から再発防止策が出されましたが、我々もどのような未来を迎えるべきなのか、そもそもジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともにすべてを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思っています。

「ジャニーズ事務所」という社名そのものがなくなる可能性についても示唆。

「それはそれで寂しい」とするファンの声もありますが、心機一転、会社が名実共に生まれ変わるために、現在社名変更について話し合われている可能性もあります。

ただ、この見解に対しては実業家の堀江貴文さん

と、社名だけ変更することに対して批判しています。

やはり看板だけではなく、中身の屋台骨から組み替える必要があるでしょう。

社名変更に関しては、別な見方も。

オランダ出身の実業家で、日本国内でも複数の大企業の取締役を務めてきたハロルド・ジョージ・メイさんが、自身がコメンテーターを務めるTBS系『Nスタ』で以下のようにコメント。

社名変更は意外とビジネス界では普通にやっていること。日本の上場企業の2005年から2017年の約10年間に約600社の上場企業が社名を変更している」

「『ジャニーズ』というのは、同族企業的な名前も印象づけられるじゃないですか。英語で言うとジャニーズは”ジャニーのもの”という意味合いにも取られるので、ちょっと考え直したほうがいいのかもしれませんね」

出典:5月22日『Nスタ』

と、社名変更に関して肯定的な意見を示しました。

Katsumi
社名変更したことをTVCMで報告する会社も多いよね

社名を冠した関西出身の人気グループ『ジャニーズWEST』のグループ名変更を含め、ジャニー色を払拭していくタイミングなのかもしれません。

 

③ジャニーズ事務所の解散・解体

タッキーこと滝沢秀明さんが設立した芸能事務所「TOBE」

タッキーこと滝沢秀明さんが設立した芸能事務所「TOBE」

新しい取り組みを始めようとしている今、すぐに会社がなくなることは考えづらいですが、社名変更でも追いつかないほど世論が反発した場合、ジャニーズ事務所が解散・解体する可能性もゼロとは言い切れません。

万が一、ジャニーズ事務所が解体することになった場合、あくまでも想像の域を出るものではありませんが、滝沢秀明さんの『株式会社TOBE』が実質的にジャニーズ事務所を引き継ぐこともあるかもしれません。

幼い頃からジャニーズ事務所に在籍していた滝沢さんですが、TOBE自体はジャニーズ事務所と資本関係になく、役員も創業家の喜多川一族とは無縁

同族経営の悪い面や性加害問題に揺れたジャニーズ事務所の負の遺産を引き継ぐことなく、未来ある若者の夢を次世代に継承していくには滝沢さんは適任者かもしれません。

今後様々な対策等を経てもジャニーズ事務所の存続が極めて困難と判断されれば、リスタートをするにはTOBEへの移管は最適の選択肢のようにも思えます。

また、一部ではこんな報道も見られます。

ジャニーズから流出したタレントが滝沢氏のもとに行きつけば、新たな一大勢力が誕生するかもしれません。ジャニーズが作り上げた男性アイドルの地図が一気に塗り替えられる可能性もあります

引用:yahoo!ニュース

TOBEがジャニーズ事務所を継承したり、吸収合併することはなくても、同業他社としてジャニーズ事務所に取って代わる大手の男性アイドル事務所としてTOBEが君臨することになるかもしれないですね。

ジャニーズ事務所は崩壊間近でやばい?原因はSMAP解散とBBC報道!まとめ

中居さんがSMAP解散前の最後のテレビ出演時、カメラに背を向けて涙を拭う様子

中居さんがSMAP解散前の最後のテレビ出演時、カメラに背を向けて涙を拭う様子

今回は「ジャニーズ事務所は崩壊間近でやばい?原因はSMAP解散とBBC報道!」と題しまして、タレントの流出や性加害問題に揺れるジャニーズ事務所について取り上げました。

人気タレントを数多く抱えているジャニーズ事務所。

多数の社員やタレントを抱えていることから、簡単に解体・解散とはいかないでしょう。

性加害については問題視しながらも、現在芸能界で頑張っているタレントを応援したいと願うファンも大勢います。

今後、タレントたちが二次被害に苦しむことなく安全に活躍でき、テレビ局やスポンサー企業も安心して起用し、ファンも後ろめたい気持ちを持つことなく応援できる環境が整うことが待たれますね。

夢や憧れを提供するアイドルたちの会社が、この先クリーンな存在でありつづけることが最も求められていることではないでしょうか。

これからのジャニーズ事務所の動きを注意して見守っていきましょう。

それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました!