ラブトランジットがやらせじゃない理由は【推しの子】?やらせが疑われてしまった3つの理由!

※この記事には「ラブトランジット シーズン1」の結末に関する重大なネタバレが含まれています。既に全話視聴済みの方・ネタバレを気にしない方向けの内容になっています。

2023年6月にAmazonのPrime Videoで独占配信された恋愛リアリティ番組『ラブトランジット(ラブトラ)』

韓国で社会現象を巻き起こした恋愛リアリティ番組『환승연애(乗り換え恋愛)』の日本ローカライズ版とあって、日本でも話題になっています!

『ラブトラ』はドラマのような結末が見られたことで「やらせじゃないの?」「台本あったでしょ」との声もチラホラ…。

Katsumi
やらせは恋リアなら絶対言われるよね

当ブログでは「ラブトラはやらせじゃない!」とした上で、今回は

  • ラブトランジットがやらせじゃない3つの理由
  • やらせはないけど演出はある!?
  • ラブトランジットのやらせが疑われる3つの理由

を、紹介していきます♪

そんな結末があるんだ〜と驚いた方も多かった『ラブトラ』

「やらせだ!」と一刀両断して楽しみを半減させてしまってはもったいないですよね。

『ラブトラ』の演出の妙を楽しみながら、『ラブトランジット シーズン2』を一緒に待ち侘びましょう♪

ラブトランジットがやらせじゃない3つの理由

女子同士のギスギスがないのも良かった『ラブトラ シーズン1』

女子同士のギスギスがないのも良かった『ラブトラ シーズン1』

恋リアにはつきものの「やらせ」の声。

何をもって「やらせ」とするのかは難しいですが、ここでは「やらせ」を

  • 事前に決められたシナリオどおりに進めていながら
    自然に起きたかのように装うこと
  • 制作サイドの意に沿うストーリーになるよう
    出演者に立ち回らせ、かつ視聴者にそれを隠すこと

と定義します。

その上で『ラブトランジット』はやらせなのか?と考えてみた結果、次の結論に辿り着きました。

結論

  • やらせはないと考えられる。
  • しかし、「演出」はある。

「やらせではない演出」とは何か?については後述しますね。

ここではまず、「なぜ”やらせ”がない」としたのか、その3つの理由を紹介していきます♪

①出演者のコメント

えりのコメント

今回の『ラブトラ』で女性視聴者の共感を多く呼んだメンバーの1人、えり

えりは番組に参加する際の心境として

これからを見据えてパートナーを探すのであれば今の彼(マサシ)ではなくて次に進もう、と切り替えをしたタイミングだったのでそんなに戻るつもりはなかった

出典:モデルプレス ()内は当ブログ脚注

と語っています。

てっきり復縁を狙って参加したのかと思いきや、そうではなかったようです。

1話で、メンバーがそれぞれのX(元カレ・元カノ)からの手紙を自分で読み上げるシーンがありましたが、あのときの手紙で気持ちが引き戻されたのだとか。

Katsumi
実際に今もお付き合い継続中だし、台本じゃこうはいかないよね

「吹っ切るために」と参加したはずなのに、実際に会ってみると気持ちが戻ってしまった…というのは恋愛あるあるですよね。

 

マイとダイキのコメント

別れて10年以上で『ラブトラ』で再会、という驚きの交際歴のマイとダイキ

マイは元々、恋リアが大好きでよく観ていたそう。

自身が実際に出演してみて

マイ

私がよく見ていた恋愛リアリティ番組って、本当に台本がないんだな、とあらためて思い知った

出典:CREA

と痛感したそうです。

「やらせがない」と身をもって経験したことで、より恋リアを身近に感じるようになったと語っています。

一方のダイキも

ダイキ

愛リアリティ番組は、ある種の「ショー」なので、きっと作り込んでいるんだろうと思っていた

(中略)でも逆で、カメラがあるのに「好きにせぇ」と言われる

出典:CREA

と、台本が一切ないことを明かしています。

決められたシナリオがないため、かえって深く考えて振る舞ったそうです。

自分でも意識していなかった自分に出会える、というのは出演者でないとわからない醍醐味ですね。

 

②やらせがバレたらダメージが大きすぎる

多くの人が「やらせじゃないの」と思ってしまうぐらい、バラエティやドキュメンタリー番組、ときにはニュース番組でも「やらせ」「仕込み」が問題となっています。

これは「やらせ」が発覚した、ごくほんの一例です。

過去に「やらせ」で問題になった番組の一例

  • 1999年フジテレビ『愛する二人別れる二人』で婚姻関係にない男女が夫婦として登場。
    女性が自殺し、遺書で「やらせ」を告発。
    番組打ち切り
  • 2005年NHK『プロジェクトX~挑戦者たち~』で取材対象者が「事実と異なる」と抗議
    番組打ち切り
  • 2006年日本テレビ系『恋愛部活(ラブカツ)』でタレントを一般人として”仕込み”、告白のシナリオもあり。
    番組打ち切り
  • 2007年フジテレビ系列『発掘!あるある大事典』 で実験データ等の捏造
    番組打ち切り
  • 2013年フジテレビ『ほこ×たて』で収録時の事実と異なる内容を放送
    番組休止、のち打ち切り
  • 2018年日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』で架空のお祭りを実在のものと捏造
    社長が謝罪(「やらせ」自体は認めないまま放送は継続

やらせ」が発覚した番組のほとんどが、打ち切りに追い込まれています。

莫大な費用や時間、人員を割いて制作にあたる番組で、「やらせ」が公になることで番組打ち切り・シリーズ化も白紙になるのはあまりにももったいないと思いませんか?

特に、SNS時代ですから、後日出演者に「やらせがあった」など暴露される危険性も十分にあります。

わざわざそのようなリスクの高いことをするとは、正直考えづらいのではないでしょうか。

メンバーの気持ちや判断を無理にストーリーに沿わせるような「やらせ」はせずに、エンターテインメントとして盛り上がるような流れや見せ場を作るための「演出」に留めておく方がダメージが少ないままですみます。

 

③『【推しの子】』

2020年から週刊ヤングジャンプで連載されている『【推しの子】』は現在連載中の漫画で、2023年4月~7月にはTVアニメが放送されました。

この『【推しの子】』の21話(単行本3巻)から32話(同4巻)にかけては「恋愛リアリティショー編」が掲載されています。

アイドルやタレントたちが作中で「恋愛リアリティショー」に出演するストーリー。

この中に「リアリティショーに台本はない。だが、演出はある」というセリフがあります。

芸能界の舞台裏がリアルに描かれていると話題の『【推しの子】』ですが、原作者・赤坂アカさんは

  • (恋リアに出演して炎上した登場人物の黒川あかねが)誹謗中傷を受けるシーンは、一話丸々使って“リアルさ”だけを追求した。
  • 芸能人やYouTuber、子役など色々な人たちに話を聞いてます。

出典:集英社オンライン ()内は当ブログ脚注

と、リアルに近づけるために綿密な取材を行なっていると発言。

そんな取材から生まれた「リアリティショーに台本はない。だが、演出はある」は、かなり信ぴょう性があるのではないでしょうか。

ちなみにこの『【推しの子】』、『ラブトランジット』と同じく、Prime Videoで今なら観ることができます。

「恋愛リアリティショー編」はアニメ第5話の7:20頃からですので、興味のある方は是非チェックを♪

ブログで取り上げている上記のセリフは、12:00頃に登場します!

ラブトランジットにやらせはないけど、演出はあるってどういうこと?

元恋人Xからメールが届かず、表情が曇るエリ

元恋人Xからメールが届かず、表情が曇るえり

当ブログでは『ラブトランジット』に「やらせはない」と結論づけました。

ただ「演出はある」と考えていて、その「演出」とは、制作側が番組を盛り上げるために、都合のいいように編集してつくり上げること…と定義。

『ラブトラ』の演出としては、以下のようなことが考えられます。

  • 途中経過や最終結果をみてから「この出演者はこういう流れで見せよう」と制作サイドがストーリーを組み立て
    そのストーリーに合うように編集
  • 制作側に不都合な(ストーリーに合わない)シーンはあえて見せずにカット
  • ウソにならないレベルで誇張する

わかりやすい例で言えば、マサシとえりで考えてみましょう。

最終回、マサシがえりと復縁してビックリした人も多くいるのではないでしょうか?

Katsumi
一番復縁がありえなさそうだったよね!?

マサシの行動について超要約すると、事実としては以下のようになります。

①マサシは前半ではあみにアプローチしていた。

えりにはメールを送らず、毎回あみにアプローチするマサシ

えりにはメールを送らず、毎回あみにアプローチするマサシ

あみはXとの間で揺れ動くそぶりを見せる場面も多々ありましたが、マサシに関しては完全にX(えり)との復縁は望んでいないように見えました。

復縁を望んでいないどころか、えりを避けているように見えるシーンも。

②マサシは最終告白でえりを選んだ。

えりを避けているように見えたマサシが、最後に選んだのはえり

えりを避けているように見えたマサシが、最後に選んだのはえり

あみ一直線と思わせておきながら、最終告白の場面でマサシはえりに告白

「マサシはえりと復縁する」という「やらせシナリオ」が事前に用意されていたわけではなく、ホカンスを通してマサシ自身の心境の変化に伴う選択と行動だと考えられます。

ここからは完全に推測となりますが、制作サイドは「マサシがえりとの復縁を選んだ」という結末を見届けた上で「マサシをどうやったら視聴者に面白く伝えられるか」を考えたのでしょう。

マサシはギリギリまであみ狙いで、最後の最後にえりを選んだ…というどんでん返しにする方が、視聴者にサプライズを与えることができます。

マサシがえりと打ち解けているシーンをたくさん見せてしまうと「復縁しそう」と視聴者も察してしまいます

Katsumi
マサシとえりが和やかに話してるのは最終告白前のXとのデートイベントぐらいで、マサシはほぼあみと一緒にいたよね

予想通りの展開では面白さに欠けるため、あえて「マサシがえりに傾いているのがわかるシーンはあえてカット」した可能性は充分にあると考えられます。

Katsumi
そうだね、マサシとえりの接近シーンがほとんどないからこそ、2人のデートはドキドキしたし、先が読めなくて良かった!

台本は用意せずに本人たちの自然な気持ちのなりゆきに任せながらも、よりドラマチックに、派手に盛り上がるように編集されていたのでしょう。

表にまとめてみると…

実際に配信されたシーンの順序本来の流れ(推測です!)
マサシあみが急接近マサシあみが急接近
マサシえりを避けるマサシえりを避ける
マサシあみえりの間で揺れるマサシえりに歩み寄り始める
マサシえりに多少歩み寄るマサシえりに傾き始める
マサシえりに最終告白マサシあみの会話
それぞれがXと復縁する道を選ぶことを伝え合う
マサシあみの会話
それぞれがXと復縁する道を選ぶことを伝え合う
マサシえりに最終告白

といったところでしょうか。

マサシからえりへの最終告白の後、番組ではマサシとあみ2人の会話シーンが流されました。

マサシは「(えりが)やっぱり素敵」と言い、あみも「今のこうちゃんももっと見るべきと思った」と、お互いがXとよりを戻すことをそこで決めていたのです。

あみとの会話の後にマサシはえりに最終告白をしたと思われますが、マサシとあみの決断シーンを先に流してしまうのはある種のネタバレになってしまいますよね。

それでは、視聴者は興醒め。

もっとも、マサシがえりに傾きかけているシーンを全部カットしてしまうと、最後にえりを選んだシーンが突拍子もないものになってしまいます。

「マサシはえりを選ばなさそう」だと思わせながらも、マサシが歩み寄っているようなところを少し匂わせ「もしかしたら、えりを選ぶのかも…?」という余白を残しながら見せるのは、難しい匙加減ですよね。

Katsumi
「やっぱりね」より「まさかそうなるなんて!」の方が、観てる方も盛り上がっちゃうのは確かだね

マサシを盛り上げるために、残すシーンとカットするシーンを取捨選択し、撮影したシーンの順序を入れ替えるなど、編集するわけです。

繰り返しになりますが、あくまでもただの推測です!

恋愛リアリティショーにおける「演出」とはどういうものか?を説明するために、一例として取り上げました。

 

SNSでも「演出」を評価する声

このような「演出」のおかげで楽しめたと評価する声は、SNSでも見られました。

やはり「恋リアはやらせ」と思っている人は珍しくないようですが、『ラブトランジット』を見て考えが変わったという人も。

また

と、編集の上手さのおかげで結末までサプライズ感があって楽しめたという人も。

『ラブトラ』の編集や構成は、リアリティショーを盛り上げるのに大成功したと言えるのではないでしょうか!?

ラブトランジットのやらせが疑われる3つの理由

新しい恋か復縁か…揺れるメンバーたち

新しい恋か復縁か…揺れるメンバーたち

では、どうして『ラブトランジット』は「やらせ」を疑われるのでしょうか?

主な理由と考えられる3つの理由を紹介していきます。

①時系列が変

概ね高評価の『ラブトラ』ですが、ツイッター上ではこのような意見が散見されます。

ファンの間では「時系列が前後している」ことは、ほぼ確定かのように語られています。

そのことに拒絶反応を示している人は少なく「わかりづらかった」とする人はいるものの「時系列が前後したことで面白くなった」と一定の評価も。

ただ、一部では

と、撮影通り(時系列に手を加えず)の順ではない=「やらせ」と感じた人もいたようです。

「リアリティ」を謳っている以上、そっくりそのままの順ではないことを「やらせ」と捉えてしまう人は少なくないのでしょう。

ただ、時系列の入れ替えは小説やドラマでも多用されている表現手法のひとつ。

番組を盛り上げるために時系列を入れ替えたと考えるのが自然でしょう。

編集の問題が原因で「やらせ」と言われてしまっているようですね。

 

②タレントが多い

『ラブトラ』の出演者を見てみると、芸能に関わる仕事の人が多数います。

改めて、全員の職業を振り返ってみましょう。

マサシ:会社経営者

こうへい:美容師

ダイキ:起業家、会社経営者

きょうへい:アイドル、俳優、モデル

よしひと:プロアメフト選手

マイ:俳優、プロレスのリングアナウンサー

ありさ:大学生、ミスコン&ミスターコン運営

えり:看護師、eri名義でモデル

ルカ;オーガニックスキンケアブランド「soel」マーケティング担当兼モデル

あみ:YouTuber、アパレルディレクター

上記を見てわかる通り、人前に出る仕事の人が多いようです。

自分自身をさらけ出すだけでなく、1ヶ月もの間、ホカンスに参加するのは一般企業の会社員ではなかなか難しいでしょう。

恋リア出演者に芸能関係者が多いのは、ある意味仕方がないとはいえます。

芸能界ではなくても、自分の顔と名前を売ることに多大なメリットがある職業の参加者がほとんど。

と、出演することで今後の仕事に繋がりそうな人たちが多いのも確か。

番組の募集要項で直接的な売名行為は禁止されているとはいえ、今後の自分のキャリアを考えるとどうしても目立とうとして、過剰な言動に走ることもあるかもしれません。

せっかく出演するなら、存在感なく終わるよりも爪痕を残した方がいいですよね。

そのせいで、一般人の視聴者からしたら「この場面でそんなことする?」「そんなこと言って大丈夫?」と、目立ちすぎる言動でやらせを疑われることにも。

ただ、その言動で引っ掻き回す役回りとなったきょうへいは

と、番組終了後には意外にも好感度が上がっている様子。

芸能関係者が多数起用されて「やらせ」が疑われたとはいえ、真っ直ぐな心で誰かに向き合う姿は視聴者の胸に響いたようです。

 

③マサシのギター→よしひと×ルカの喧嘩

マサシのギター弾き語りでえりが大号泣してしまい一波乱が…

マサシのギター弾き語りでえりが大号泣してしまい一波乱が…

エピソード6で特に衝撃的なシーンとなった、マサシが突然ギターで歌うシーン

マサシがギターで歌うことになるまでの流れが端折られていたため、唐突感がありました。

えりの号泣シーンを引き出し、波乱含みの展開に持っていくために制作側がわざと歌わせた?と思ってしまう人がいるのも納得です。

「なんで今の曲やったの?」とよしひとがマサシに尋ねます。

ダイキだけは「マサシの自由じゃない?」と擁護しますが、男性陣は「普通に今のタイミングで?」「誰かのために歌ったわけじゃなくて?」と質問責め。

よしひとは「マサシに怒ってるわけじゃないよ。気になったから理由聞いただけ」とフォローしますが、ルカは「怒ってるように聞こえる。言い方変えた方がいい」と突き放します。

よしひとが「ルカは俺らのことわからないで言ってるんじゃない?」と言い返したことで2人は険悪になり、よしひととルカのケンカが勃発

このケンカも、ルカがそこまで怒ることに唐突感がありました。

この後、よしひとがルカの部屋に謝りに行きますが、謝り方がセリフっぽいというか棒読みっぽいようにも聞こえるという声も。

そのため、ケンカ→仲直りの流れを「やらせ」と感じた人もいたようです。

あこの2人はケンカが多かったそうですし、番組内でもルカがキレる場面はたくさんありましたよね。

よしひとは、ルカが怒ったときはいつも自分から折れていたのでしょう。

今回も、ひとまずルカをなだめるために、ルーティンワークのように謝りに行ったのかもしれません。

このケンカと仲直りはよしひと&ルカにとっては日常茶飯だったのかもしれませんが、あまりにもケンカが多かったことで「やらせ」を疑われることになったようです。

まとめ

巧みな構成で最後まで展開の読めない『ラブトラ』。

巧みな構成で最後まで展開の読めない『ラブトラ』。

今回は「ラブトランジットがやらせじゃない理由は【推しの子】?やらせが疑われてしまった3つの理由!」と題しまして、『ラブトラ』シーズン1が高評価の裏で「やらせ」を疑われてしまった理由について紹介していきました。

参加したメンバーが後日インタビューなどで「台本がなくて驚いた」と語っているように、「やらせ」はなかったと考えられます

ただし、番組を盛り上げるための構成・演出・編集はあったというのが当ブログの見解です!

日本の恋リアファンには全く新しいルールで展開された『ラブトランジット』

元恋人同士という斬新なコンセプトで、しっかり固定ファンを掴んだのではないでしょうか!?

シーズン2の参加者募集も行われたようなので、続編を楽しみに待っていましょう♪

そして、もうすぐ『バチェラー5』も配信開始となります!

この夏は一緒にプライムビデオの恋リアで盛り上がっていきましょう♪

それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました!